
女性は、結婚・出産・子育てといった自分の人生において大きな変化がある時、それがうつ発症の引き金になることが多いです。
特に閉経を迎える更年期は、うつ発症のピークだと言って良いでしょう。
更年期を迎える女性の年代から考えてみると、何かと心配をしていた子供たちが進学や就職などで巣立っていく時期でもあります。
それは大変嬉しいことでもありますが、一方で子供が巣立つことで張り合いがなくなり、言いようのない空虚感に襲われます。俗に言う「空の巣症候群」です。
「空の巣症候群」は、今まで一生懸命子育てに専念してきた主婦が、子供の独立や結婚などをきっかけに、「心の中に、穴が開いたようになってしまうような」空虚感から抜け出せなくなる状態です。
「空の巣症候群」は、子供中心で生活をしてきた主婦の方に特に多く見られます。
また、少し遅くに子供を産んだ場合、更年期障害が現れる頃は、子供の進学や就職などの悩みが出てくる頃です。
旦那さんが10歳くらい年上だと、夫婦共働きでやってきた場合、旦那さんの(早期)定年退職と重なる時期でもあります。
旦那さんが1日中家にいて、自分だけが働く。
旦那さんの生活リズムの変化にどうしても巻き込まれてしまい、ストレスが溜まる日々となってしまう方もいます。
旦那さんも、退職前は「自分が家族を支えている」という誇りがあったけど、今は、
・・・と、悩みを抱えている場合も少なくありません。
更年期は、こうした夫婦関係の変化が起こる時期でもあります。
また、職場でのポジションも悩みのひとつ。
・・・など、働き続けることも悩みどころですよね。
まだまだ、
などから、体力の衰えなども顕著に感じる年齢だとも言えるでしょう。
また、歳をとったご両親の介護の問題なども出てくる頃でもあります。
こうなると、更年期の年代の女性にとっては、心配の種は尽きないくらい溢れているのです。
そのことをあれこれと考えているうちに、
など考え始めれば、どんどん不安不満が大きくなっていきます。
そして、気が付いたころには・・・
・・・という、うつの状態に陥ることもあります。
この時期に起こるうつを「更年期うつ」といいます。
この時期は、
という症状が多いためうつと思われがちですが、更年期障害が原因の場合もあります。
つまり、心の変化?もともとの遺伝?でお伝えした身体因性のうつになります。
体の不調が続くようならば、まずは婦人科を受診することで、更年期障害なのか、うつなのかの判断がつきやすくなります。
そのため、婦人科の受診を試みるのがよいでしょう。
その場合、一般的な婦人科の病気を判断する婦人科受診より、更年期外来を設けている婦人科を受診することで、更年期障害がより明確に診断してもらえることになります。
更年期障害は、
などの症状があります。
このような症状の改善は、自分の体の中の女性ホルモンの分泌の低下から起こってくるので、投薬によって症状がかなり改善されるものです。
更年期障害は「女性なら誰でもなるもの」と我慢せずに、婦人科を受診してみてください。
婦人科を受診して症状が改善されると、気持ちが落ち着きます。
気持ちが落ち着くことで、症状を落ち着かせるものなのです。
我慢は美徳ではありません。一度病院の門を叩いてみて下さいね。
しかし、婦人科受診で処方された薬では、
などのうつの症状は改善されません。
この場合はやはり、婦人科ではなく、うつ専門の病院で診察を受けることが必要となるでしょう。
また、更年期障害とうつが併発する場合もあります。
更年期の症状に加えうつに悩まされるのは、かなりの苦しさを伴います。
憂うつや不安感が抜け切れない状態で、更年期障害の症状である、
などが強く出ると、まさに精神的にも身体的にも苦しいものとなってしまいます。
この場合、結果的にうつではなかったとしても、症状が軽いうちに受診されることをお勧めします。
また、更年期障害とうつが併発している場合は、これ以上症状が重くならないためにも、婦人科とうつ専門病院の両方での診察をお勧めします。
前述のように、更年期障害は精神的にも色々な問題に直面する時期です。
ホルモンのバランスも、女性の人生の中で一番変動するといってもいい年代かもしれません。
それだけに、更年期障害を発症する年代は、うつを発症する年代のピークなのですね。
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2010年4月30日
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